世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


マクミラ スコーデティド    46.1%

  • 蒸溜所名: マクミラ蒸溜所
  • 地域: スウェーデン
  • ブランド: マクミラ・スヴェンスク・ウイスキー
  • 価格帯: £26-70
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:160号

ロブ・アランソンSCORE8.4

香り
素晴らしいジンジャーブレッドとバターの温かな香りで幕開け。やがて白角砂糖とふんだんなバニラファッジの匂いに移行する。かすかにハーブの刺激もあり、リコリスやバセット社のリコリスオールソーツキャンディーを思い出させる。
ふんだんな甘みが突き抜けてくる。砂糖煮した洋ナシ、甘く漬けたビートルート。やがてシェリーかワインの影響と思しきダークチョコレートやプラムプディングの要素が主張し始める。
フィニッシュ
最初のジンジャーブレッドのスパイス香が戻ってくる。やがてタンニンを感じさせながらドライに霧散する。
コメント
試してみる価値があるウイスキー。思索にふける冬の夜にぴったりの味わいだ。

リンジー・グレイSCORE8.1

香り
フローラルな香りがひしめきあっている。ハニーサックル、ゼラニウム、ヨーロッパアカマツ。その背後でかすかにペパーミントチョコレートの要素も感じさせる。青リンゴの皮、焦がしたトマト、甘いクレメンタイン(小型のミカン)などの匂いが後に続く。
甘味の一撃が舌の上に溢れ出して、すぐに酸っぱいプラム、ショウガ、辛味を帯びたリコリスなどの風味が後に続く。サンダルウッド、ピスタチオ味のアイスクリーム、イラクサのお茶。クリーミーだがチョークっぽさも感じさせる舌触り。
フィニッシュ
辛味を感じさせる甘口のスパイスが持続する。このスパイス香によって舌にドライな感触が生まれ、長い余韻を感じさせるフィニッシュになっている。
コメント
ゴージャスな花の香りの一部が、やや舌の上でかすかな酸味に変化するのは予想外だった。それでもゆっくりと口に含むたび、面白いフレーバーの広がりと口当たりを実感させてくれる。